花瓶─狂気の恋─
「あんなやつ死んでもいいやつ。だから私が殺した。仕方が無いことよ。」
「だとしても結論的には普通じゃないわよね?」
「鬱陶しいな〜。説教でもする気?教えてあげるよ私の体験談、だからちゃんと約束はちゃんと守ってよ?私何するか分からないからね。」
雫が真帆を押し切った形になり、真帆は少し機嫌が悪かった。一方押し切った雫はニヤッと不敵な笑みを浮かべた。
隠す必要も無いと思った真帆は雫に全て打ち明けた。自分の今まで、悠雅と出会った影響、千紗の悪影響、殺人計画、現場の爽快感を。
雫は気持ち悪いぐらい真剣に聞いて、メモまで取り始めた。まるで新人記者が大御所の人物のインタビューに望むような感じだった。
全て話終えると何故か聞いていただけの雫は疲れた表情を作り、大きくため息を吐いたと思うとニコッと笑った。
「ふふふっ....やっぱり私が思った通りね。最高よ。」
「...あんたは私の体験談のどこがいいっていうの?それに"思った通り"って....」
「そうね...例えばあなたは花瓶、悠雅っていう先輩との恋の発展を花としましょう。
出会った時、あなたという花瓶の中に悠雅っていうとても美しい花になる種が植えられた。
そしてあなたは芽を出させるために、千紗っていう雑草を刈った。そのおかげで悠雅があなたに抱いた好意っていうのが膨れ、芽が出た所だと思うわ。」