four seasons〜僕らの日々〜
心の中にある本は、昔のように夢がたくさん詰まったものばかりではなくなった。それでも、好きな人と過ごす幸せや楽しさがたくさんあふれている。

「なぁなぁ、お前らって付き合ってるの?」

女の子と蓮が話しているとクラスメートの男子が話しかけてきた。

突然のそんな質問に女の子はドキドキする。少し前に、「好き」とお互い言わなくても付き合い始める恋愛小説を読んだばかりだからだ。

蓮との距離はクラスメートの女子より近いものだと女の子は思っている。

ここで付き合ってます宣言をするの!?と女の子の胸が期待で高まる。蓮はすぐに口を開いた。

「付き合ってないよ。僕らは友達」

「ふ〜ん」

男子は、興味がなくなったように去っていった。

「変な質問だったね!」

蓮が笑う。その顔を見て女の子は初めてショックを受けた。
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