four seasons〜僕らの日々〜
「美桜、大事な話があるんだ」
翔は真面目な顔で美桜を見つめる。
本当は自分のそばにいてほしい。自分のために泣いたり、笑ったりしてほしい。でも、それは自分のエゴ。美桜を……大切な愛しい人を、これ以上苦しませてはいけない。
「俺は、美桜と出会ってもう一度人を愛することを学んだ。本当に幸せだった。時間を止めたいと何度も思った。……それだけ、お前のことが好きで、今も愛してる」
美桜は悲しげな表情になり、翔から目をそらす。
「ありがとう…。でも……」
「だから、蓮と幸せになってくれ」
「え?」
美桜が驚いて顔を上げる。翔は優しく微笑みながら、言った。
「そんな顔をもうしてほしくないんだ。美桜が選んだのなら、俺はお前の幸せを祈る。……今までありがとう。本当に好きだった」
『だった』。過去形の文章に、翔の胸に苦味が走る。それでも、翔は笑顔を美桜に見せ続けた。
「また蓮に泣かされたら、その時は俺のところに来い。お前のためなら、いつだって時間を作る」
美桜の目から涙がこぼれる。それはどんどん激しさを増していった。
「……ごめんなさい!……ごめんなさい。……本当に、本当に、ごめんなさい……」
泣きじゃくる美桜の頭に、翔はそっと手を置いた。変わらない温もりがある。
「これからも『友達』として、仲良くしてくれ」
翔がそう言うと、美桜は泣きながら頷いた。
翔は真面目な顔で美桜を見つめる。
本当は自分のそばにいてほしい。自分のために泣いたり、笑ったりしてほしい。でも、それは自分のエゴ。美桜を……大切な愛しい人を、これ以上苦しませてはいけない。
「俺は、美桜と出会ってもう一度人を愛することを学んだ。本当に幸せだった。時間を止めたいと何度も思った。……それだけ、お前のことが好きで、今も愛してる」
美桜は悲しげな表情になり、翔から目をそらす。
「ありがとう…。でも……」
「だから、蓮と幸せになってくれ」
「え?」
美桜が驚いて顔を上げる。翔は優しく微笑みながら、言った。
「そんな顔をもうしてほしくないんだ。美桜が選んだのなら、俺はお前の幸せを祈る。……今までありがとう。本当に好きだった」
『だった』。過去形の文章に、翔の胸に苦味が走る。それでも、翔は笑顔を美桜に見せ続けた。
「また蓮に泣かされたら、その時は俺のところに来い。お前のためなら、いつだって時間を作る」
美桜の目から涙がこぼれる。それはどんどん激しさを増していった。
「……ごめんなさい!……ごめんなさい。……本当に、本当に、ごめんなさい……」
泣きじゃくる美桜の頭に、翔はそっと手を置いた。変わらない温もりがある。
「これからも『友達』として、仲良くしてくれ」
翔がそう言うと、美桜は泣きながら頷いた。