カボチャの馬車は、途中下車不可!?
無人の給湯室に、一目散に駆け込んで。
はぁはぁ……
息を整えながら、瑞々しく開くそのバラに見惚れる。
——あなたしか、いない。
——愛してるよ。
とくんとくんとくん……
これって。信じて……いいの?
ほんとに、私だけ……とか?
震える指で、花びらに触れ——
RRRRR……
びくっと手を止めて、ジャケットのポケットにいれっぱなしだったスマホを見下ろした。
「非表示」通知? 誰だろう?
ちょっと迷ったけれど、とりあえず画面をタップした。
「はい?」