新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
「ハナちゃん、それで、今の続きは?」
カブくんが瞳を輝かせながら、私に尋ねる。
それに促されるように胸元で光る桜のチャームに手を添えた私は一度だけ小さく息を吐くと、再び静かに口を開いた。
「え、と……。その。つまり、今、お二人が言ってくれたとおり目的で差別化を図るなら、社長の希望でもあるように、ターゲットも恋人に縛らずに済むかな……と、思ったんです」
「ターゲットを恋人に縛らずに?」
「はい。そこで例えばですけど、今言ったように目的を"感謝"とするんです。"感謝"って、恋人以外にも家族とか、恩師とか……。先輩とか後輩とか、もう本当にたくさんの方に対して抱く感情のひとつだと思うから、幅広く年齢層も設定できるかな、と」
言いながら、たった今、サツマちゃんが書いたメモの近くに筆を走らせた。
【感謝】を目的としたクリスマスジュエリー。
クリスマスに恋人以外にだって、ジュエリーを贈ってもいいじゃない。
そして、その目的を明確にして、Lunaがお客様にわかりやすい提案をする。