新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
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「かんぱーい!」
その日の夜は予定通り、企画課のみんなが歓迎会を開いてくれた。
場所は最近駅近に出来たらしいオシャレなバルだ。
淡いオレンジ色のライトに包まれた店内の一画に、グラスのぶつかる軽快な音が響く。
「はーぁ! やっぱり、仕事終わりのビールは最高っすね!」
ドン!と、大きなジョッキを机の上に置いたのは最年少のサツマちゃんだ。
今日一日で無事、企画書の基盤を作り終えたお陰か、お酒が進むペースも速い。
「──そういえば花宮は、ずっとやってたネットショップ、休業にしたんだって?」
それからあっという間に楽しい時間は過ぎて、二時間ほどが経った頃だろう。
仕事の話を中心に盛り上がっていた会話は段々と砕けて、プライベートな話題へと移っていった。
当店オススメと書かれていたジンベースのカクテル。
本日四杯目となるお酒に口をつけていると、正面に座す根岸さんが真っ直ぐにこちらを見た。