新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない


『帰国したら予定通り、桜を抱く。最高のご褒美付きの出張だと思えば、一週間と少し桜に会えないのも……我慢できるかな』


続けて言い渡された言葉を思い出して、思わず頬が熱くなった。

……一応、生理も無事に終わったし。

体調も特に問題ない今なら、湊の宣言通り、今度こそ実現するかもしれない。


「ん? 花宮、どうした? なんか顔、赤くないか?」

「い……いえっ! あの……その……大丈夫です!」


すぐさま根岸さんに突っ込まれ、慌てて顔の前で手を振った。

いけない、仕事中にとんでもないことを考えていた。

……でも帰ってきたら湊と、以前の夜の続きをする。

そう思うと緊張もするのに、やっぱり、湊に会えない日々は寂しくて……。

──早く、湊に会いたい。

そんなふうに思いながらネックレスに触れると、余計に彼の温もりが恋しくなった。

日曜日の夜は、疲れて帰ってくるであろう彼を家で待っていよう。

そう考えたら今度はとても幸せな気持ちになって、自然と顔は綻んでいた。

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