新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない


「……俺はもう、このままベッドルームに行きたいけど、どうする?」


改めて尋ねられ、心臓が大きく飛び跳ねた。

つい、三十分ほど前まで、企画課のみんなとお酒を酌み交わしていたのが嘘のようだ。

次に湊と会えるのは日曜日の夜だと思っていたのに、まさかこんなに急な展開になるだなんて思ってもみなかった……。


「それとも桜は、俺と離れてる間に気持ちが変わった?」


言いながら、湊がそっと私の髪を指ですくって耳にかける。

……こういうとき、湊はいつもイジワルだ。

わかっているくせに、私に敢えて言わせようとするなんて。

たった一週間。

けれど、湊と会えない時間は余計に、彼への愛しさを募らせた。

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