溶けろよ、心
12.明かされる心




町田くんからメールが来たのは、東京へ行った次の日。



お母さんとお父さんと菜穂は、この連休を利用しておばあちゃんの家に帰省している。


私もついて行くのかと思ったけれど、お母さんは、

「あんたは受験生なんだから勉強してなさい。信用してるから」

と言った。


ということで、私は一応机に向かっていた。

これ以上周りに迷惑をかけられない。


「うーん……」

大きく伸びをした。


昨日は、晴斗と話せなかったな。
机の上のオルゴールを見て思った。
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