溶けろよ、心
*
「2人とも、真由が放送部だって知らなかったの!?」
「えーだって、真由の声ほぼ聞いたことなかったもん!」
「うん、私、みんなに聞こえるような声で喋ったことないと思う」
「それ自分で言っちゃう?」
ナツキと梨菜は、私が校内放送をしていたことに目を丸くして驚いていた。
クラスですらろくに話せない子が、マイクの前で全校に向かって話していたなんて、信じられないのは当たり前だ。自分でもそう思う。
「2人とも、真由が放送部だって知らなかったの!?」
「えーだって、真由の声ほぼ聞いたことなかったもん!」
「うん、私、みんなに聞こえるような声で喋ったことないと思う」
「それ自分で言っちゃう?」
ナツキと梨菜は、私が校内放送をしていたことに目を丸くして驚いていた。
クラスですらろくに話せない子が、マイクの前で全校に向かって話していたなんて、信じられないのは当たり前だ。自分でもそう思う。