野良ネコと…………ひなたぼっこ
「ねぇ~先生。四人が………
『先生がヤキモチ妬くからほどほどにしなさい。』って言うの…………
本当???ヤキモチ妬く??」なんて聞かれると………

いくら事実で、イライラしてても………

「全然!!アイツらにからかわれただけだよ。
オレがいつも支えてあげられる訳じゃないから助かるよ。」って

プライドが邪魔をする…………。

7月に入って、外の暑さが上がるごとに…………

オレの熱さもピークに達した!



『話したいことがあるから、駅で待ってる。』

絵文字もないメールを、唯ちゃんに送ると………

彩先生のところに寄って、まだまだ帰らない唯ちゃんのことを

イライラしながら早くから駅で待った。

一時間半が経った頃、我慢の限界がきたオレは……

保護者にいつ会うか分からない危険区域で待つことにした。

彩先生の家の近くだ。

普段なら、彩先生に迷惑をかけることを心配して………絶対に止めない所だ。

電話をするとメールを見てなかった唯ちゃんが、慌てて出てきた。

「先生、仲良くね。」「泣かせないでね!」と言いながら

一緒に乗り込んできた彩先生達に謝って……オレ達の始まりの展望台に向かう。

冷静な彼女達がカモフラージュに乗ってくれなければ…………

明日はオレ達の噂で持ちきりだったはずだ。

それくらい余裕を無くしたオレは、悶々とする気持ちを押さえて………

とりあえず落ち着いて、運転することだけに集中した。
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