不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
カーライルの兄ダレル・フォンダンに逢ったのは三日目の舞踏会のときだ。
最初はジリアンと踊った。初めてなので、かなり戸惑いながらも軽妙に動く。
「ジリアンはリードが上手いのね」
「教師の教えは悪くなかったようだな。マユコは軽いから、リードもしやすい」
話してクルリ、曲に合わせてクルリ。激しい動きではないが楽しい。
たとえお世辞でも、薄い桜色のドレスが似合うと言われれば楽しさも倍増する。
ジリアンは瞳の色を濃くしたような紺碧の上着が良く似合っていた。
「裾をもっと翻せ。目立つぞ」
「目立ちたいわけでは……」
彼が楽しそうなので、言われるままにレースたっぷりの裳裾を片手で持って翻した。
大きく、羽のように。
ダンスに参加せず輪の外にいた貴族たちが、おぉ……とさざめく。気恥ずかしいので二度としなかったら、ジリアンが不満そうな顔をした。
カーライルが視界の中に入った。まゆこを睨み据えている。
気持ちは分からないでもない。彼女はジリアンをひたすら求めている。それを態度にも言葉にも出すが、ジリアンはそっけない。
最初はジリアンと踊った。初めてなので、かなり戸惑いながらも軽妙に動く。
「ジリアンはリードが上手いのね」
「教師の教えは悪くなかったようだな。マユコは軽いから、リードもしやすい」
話してクルリ、曲に合わせてクルリ。激しい動きではないが楽しい。
たとえお世辞でも、薄い桜色のドレスが似合うと言われれば楽しさも倍増する。
ジリアンは瞳の色を濃くしたような紺碧の上着が良く似合っていた。
「裾をもっと翻せ。目立つぞ」
「目立ちたいわけでは……」
彼が楽しそうなので、言われるままにレースたっぷりの裳裾を片手で持って翻した。
大きく、羽のように。
ダンスに参加せず輪の外にいた貴族たちが、おぉ……とさざめく。気恥ずかしいので二度としなかったら、ジリアンが不満そうな顔をした。
カーライルが視界の中に入った。まゆこを睨み据えている。
気持ちは分からないでもない。彼女はジリアンをひたすら求めている。それを態度にも言葉にも出すが、ジリアンはそっけない。