不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
穴も見えた。確かに穴だらけだ。
そこから入ってくる魔物と、ジリアンは交戦中だった。
巨大な門がすぐ近くにあるのに、そこに手を当てて詠唱を始められないでいる。背を向けたとたん、魔物に襲われてしまうからだ。
ジリアンは、目の前の魔物を魔法具である剣によって一刀両断すると振り返った。
彼の位置を教えてくれた指輪が、まゆこが近づいているのを彼に教えていたと思うが、それを確認するだけの暇もなかったのだろう。
かなり憔悴している様子が見て取れる。
「マユコ! なぜ来た!」
「――来たかったから」
他になにが言える。そういえば、『来るな』とは言われていない。
あとで責められたら、その点を指摘しようと心に決める。
そこから入ってくる魔物と、ジリアンは交戦中だった。
巨大な門がすぐ近くにあるのに、そこに手を当てて詠唱を始められないでいる。背を向けたとたん、魔物に襲われてしまうからだ。
ジリアンは、目の前の魔物を魔法具である剣によって一刀両断すると振り返った。
彼の位置を教えてくれた指輪が、まゆこが近づいているのを彼に教えていたと思うが、それを確認するだけの暇もなかったのだろう。
かなり憔悴している様子が見て取れる。
「マユコ! なぜ来た!」
「――来たかったから」
他になにが言える。そういえば、『来るな』とは言われていない。
あとで責められたら、その点を指摘しようと心に決める。