不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
 雪。真っ白な雪が世界を埋めている。

 帰る場所どころか、向かう場所も白く吹雪いていた。

 そうして、やがて天まで届くかと思える巨大な門の前へ来る。

 障壁がどういうものなのか、ここへ来るまで目に見えなかったというのに、門を確認した途端、はるか遠くからはるか遠くまで続く壁が見えた。

 壁は半透明だった。その向こうからこちらへ来ようとする魔物たちをそこで足止めしている。

 不思議な壁は天にまで届きそうなほどの高さがあるが、壁である以上、飛ぶものには対応できないはずだ。しかし、なぜか飛んでいる魔物も壁の上方になる位置でぶつかってこちらへは来られない。
< 323 / 360 >

この作品をシェア

pagetop