誰からも愛されない

水木は、彩心を診察してから
皐と話した。

「彩心ちゃんが、
食べれるようになったら
退院してもよいけど。」
「よいけど?」
「皐。わかっているだろうけど
あと少しでも、遅かったら
彩心ちゃんは・・・」
「わかってる!!」
「どんなつもりか、
本人でないとわからないけど
一度 心療内科で
診てもらった方が良いよ」
と、言われた。

「そうだね。
ありがとう、迷惑かけてごめん。」
と、皐はお礼を言って
病室に戻った。

病室に入ると
「‥さつき‥さんっ‥
  心配かけて‥‥ごめんなさい‥‥」
と、横になったままだが
頭を下げる彩心

「彩心。
私は、あなたのなに?
私では、頼りない?
それは、あなたの本当の親でないから?
あなたをこんな風にした奴の親だから?」
と、言う皐さんの顔は悲しみいっぱいで

「‥‥そんなっ‥‥そんなことっ····
·····思ってない。思った··こと····もない。
ただ‥‥っ
お母さんはっ、どうして自分を
犠牲にしても私を産みたかったのか
こんなにっ‥‥誰からも
愛されない私なんかをっ·····
と、考えていたら
眠れなくなって······
ああ、こんな風な考えしか出来ないから、
父親にも新からも煙たがられるんだ。
と·····堂々めぐり······」
と、話すと
「ばかっ。
なんで今のように言わないの?
何度だっと、答えてあげる。
何回だって、説明してあげる。
彩心は、優しくと素直で一生懸命で
誰からも愛される娘よ。
私の自慢の娘。
世の中に、二人だけ
それがわからないやつらがいただけ。
わかった!!」
と、涙を拭きながら言う皐さんに

「えっと。そうなんですか・・ね?」
と、自信のない彩心
すると
「そうよ。
私にとってもすごく信頼できて、
可愛い後輩なんだから。
悪く言わないで。」
と、いきなりの声に
「紫月さんっ!!」
「連絡ありがとうございました、皐先生。」
と、紫月は、彩心の頭を撫でながら
皐にお礼を言った。
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