誰からも愛されない

涼は、彩心の顔を見て
頭を撫でようとするが
中々触れられずに
手を出したり、引っ込めたり

皐と紫月は、その様子をみて
苦笑いをしていた。

涼は、二人に頼んでその日は帰った。
二人に自分の連絡先を知らせて。


皐は、紫月にも帰るように言って
自分もしばらくして帰宅した。

翌日は、病院があるから
水木に頼んで
何かあったら直ぐに
私に連絡してとお願いした。
新なんかに連絡されたら大変だから。

朝、病室に顔をだして
自分の病院に行き仕事して
病院が終わったら
また
彩心の病室に行くと
いう生活を送っていた。

彩心が目を覚ましたのは
五日後。
調度、皐が彩心の足を
マッサージしているときに
彩心の指が微かに動き
「彩心!彩心!!!」
と、声をかけると
瞼が痙攣しながら
開いたが、直ぐに閉じる
「彩心!!!」
と、言うと
重たげに瞼を開けて
天井を見て、首をゆっくり動かし
私をとらえた。

そして
「・・サ‥ツキ‥‥サンっ‥‥」
「彩心?わかる?ここがどこか?」
と、いうと
コクンと、頷いた。

皐は、ホッとして
彩心の主治医、水木を呼んだ。
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