誰からも愛されない

✛✛一緒に食事


待ち合わせの場所に行くと
秋山さんと青山支店長が
私を出迎えてくれた。
「こんばんは。
今日はお誘い頂きまして
ありがとうございます。」
と、言うと
「いやいや、こちらこそ
無理に才賀さんを誘ってしまい
ごめんな。」
「いいえ、一人で食べるのにも
少し寂しさを感じてましたので。」
と、言うと
秋山さんは、
「そうか。そうか。」
と、言いながら
席へと案内してくれた。

席につくと
お料理が運ばれてきて
どれも美味しくて
話しも弾んでいた。

秋山さんには、
四人のお子さんがいて
秋山さん 御本人は、78才
長女さん45才
長男の方40才
次男の方35才
三男の方30才
長女さんと長男さんは、
結婚してお子さんがいるとの事。
長女さんは、専業主婦
長男さんは、仕事で海外へ

次男さんは、秋山さんの会社を継いでいる。
三男さんは、秋山さんの会社の顧問弁護士を
しているとの事
長女の方のお子さんが(孫)
秋山さんの会社の専務さんをされている
と、嬉しそうに話されていた。

青山支店長から、秋山さんは
Akiyamaコンチェルンの会長さんなんだ。
と、教えてもらい
彩心は、びっくりして
「私のような者が、
一緒に食事をして
良いお相手ではないと凝縮してしまう」と
「そんな、寂しいこといわんと
彩心ちゃんの優しさに
惹かれた年よりの相手してよ。」
と、言われるから
「四井銀行の方は、
皆さん、お優しいですよ。」
と、言うと
「それ。そこが、良いんじゃ」
と、言われて笑われた。
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