誰からも愛されない

✛✛一年ぶりの帰省


明日から母のお墓参りに帰省する。

その事を秋山さんに伝えると
「彩心ちゃんのお母さんの
お墓参りに わしも行こう」
と、言われて
何度もお断りをしたが
飛行機のチケットも用意されて

待ち合わせ場所につくと
秋山さんから
「妻が風邪を引いてしまい
今日は行けなくなったから
代理を向かわせた。
そいつを濃き使いなさい。」
と、連絡があり
丁重にお断りをしようとしたら
「ほら、時間だ。行くぞ。」
と、秋山 凪さん。

秋山さんに、
「すみません。行ってきます。」
と、伝えて電話を切り
秋山 凪さんの後を追った。

秋山さんは、飛行機の中でも
「何で、俺があんたの?」
と、文句ばかり、ぶつぶつ。
「あの、嫌でしたらお帰り下さい。
私に取って、一年ぶりの帰省なんです。
嫌々来て頂かなくても、結構です。」
と、伝えて
ヘッドフォンをつけて目を閉じた。

心の中で、秋山さんに
  お詫びしながら・・・

故郷について
ホテルに荷物をおき
皐さんと紫月さんに連絡した。

墓参りには、明日行く予定だったから
今日は、二人に会うのがメイン。

私が家でなく、ホテルに宿泊するのを
秋山さんは、色々言っていたが
全て無視をした。
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