誰からも愛されない

✛✛様子を見る



みんなで食事をしながら
色々な話をした。

彩心は、食欲がなかったが
せっかく、お母様とゆかりさんが
作ってくれたのだから
少しずつ、全てを食べさせてもらった。

どれも、美味しかった。


楓は、心配していたが
様子を見ようと思っていた。

それに、きっと彼女は忍さんに
話すだろうと思って

この時·····簡単に考えていた。


秋山さん、お母様達に
ご挨拶をして帰宅をした。

忍は、彩心の様子が
少し違ったので心配で何度か聞くが

彩心は、
「だって、緊張するでしょう。
だからだよ····
ごめんね。心配かけて。」
と、言うから
忍は、言ってくれるまで待とうと
彩心を抱きしめてキスをし
「彩心、好きだよ。
とても、愛しているんだ。」
「私も。忍さんが好きよ。」
と、言って忍を抱き返した。

その日は、忍さんは中々
 私を解放してくれなくて。
  私も、それが嬉しかった。
< 63 / 107 >

この作品をシェア

pagetop