朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】
「ああああああ、あの!」
「てーいっ! 場所を弁えなさい変人教師!」
夜々さんが私をひっぺがした。
何故か夜々さんの顔が真っ赤だ。
「さささささ咲桜ちゃん~」
夜々さんが、幾分背丈が上をいく私を抱きしめる。
「わたしの咲桜ちゃんが汚されますーっ! 近づくな変態! いやああああああ!」
真っ青になったり真赤になったりを繰り返す夜々さんを見て、流夜くんは呟いた。
「……咲桜、お前の母代りは溺愛が重症過ぎるぞ」
「……うん、私も今更だけどびっくりしてる」
「朝間先生、こんな人だったのか……」
「遙音くんも夜々さんを天使って思ってた? ただの咲桜大すきさんだよー。あたしと同じく」
「うわー、ほんとに流夜が無表情以外のカオしてる」
素っ頓狂な声が、ベッドを囲むようにひかれているカーテンの向こうから聞こえた。