あなたに、依存症。
ロケハンが終わってわたしたちはまた自転車で学校に帰ってきた


また連絡したいから、と野宮くんに言われて電話番号を教えた


「楽しかったね、ありがとう」

野宮くんの長い髪やきれいな二重や分厚い唇がなんだか素敵に見えたので、わたしはまたドキドキした


「わたしも楽しかった!また連絡してね」


わたしたちはバイバイをした


野宮くんは映像学科の建物へと消えた

わたしは歩きながらボーっと考えてたら、自転車なしで家まで帰ってきていた
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