あなたに、依存症。
夕方になってカーテンがゆらゆらする向こうで赤い太陽がチラチラ見えた


どこかのうちのカレーの匂いがした


ピンポン


「はあい」


ドアを開けたらかずやがいた


がしがしと上がりこんできて、わたしを押し倒してキスをした


わたしは久しぶりにかずやとエッチをした


幸せだった


かずやの匂いが落ち着いた


やっぱかずやが好きだ


終わってから、かずやが言った


「三万貸してくれん?」


へ?


わたしは愛する人のため、尽くそうと思って財布を探した


「なに描いてるの?何号のキャンバスに?」


「いや、画材買うんやないねん」


「なに?なにに使ってるん?」
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