****秘密のお姫様****
「うちの彼女さんは、生意気だな。
お前も来いよ、どうせ暇だろ?」

「ちょっと私は、学校ーー「来いよ」


有無は言わせない。

「俺の隣は、お前がいなきゃな」

ニヤリ、と笑うと赤くなるえみの唇に触れた。


「お前、唇熱すぎ。
熱あんじゃね?」

赤い顔をして離れたえみは、かごを引ったくり、レジに並んだ。

分かりやすいな。

イジメ過ぎたか?



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