秘書課恋愛白書

かくして社長はジーンズに白のトップスにネイビーのジャケットにというカジュアルな雰囲気。

そして某有名ブランドのサングラス。

こんな格好もするんだ…

しかも顔も良いから車も含めてトータルでカッコよく見えてしまう。

世の中にこんな完璧が揃った人間、なかなかいないと思った。

流れる音楽は社長の趣味なのだろうか。

こういう曲も聞くのね。


ちらりと横目で社長を観察する。

今日はとても機嫌が良いのか時々音楽に合わせて鼻歌も歌っていた。

そういう一面もあるのかとドキドキした。


車を走らせること数時間。

都心から離れ、気づけば海岸沿いを車は走っていた。


「うわぁー…海だぁ」


窓から見える景色にはしゃぐ私。

海を見たのもいつぶりだろう。

天気も良く、太陽に当たってキラキラと輝いていた。

あの砂浜を歩いたら気持ち良いだろうなぁ…


「もうちょっとだよ。降りようか」

「いいんですか?」

「降りたそうにしてるじゃん」


バレてたか…こういうアウトドアなことするのも久しぶりだから内心ウキウキしている。

そんな私の姿を愛おしそうに見ていた社長のことなんて私は知らない。
< 229 / 320 >

この作品をシェア

pagetop