一匹狼くん、拾いました。





「しかし血流に勧誘って、緋也もこりないよな」



仁は笑いながら言い放った。



「まぁなー。そーだ。仁、昼休み一緒に屋上行こーぜ」




俺は仁の肩を叩いた。





「巻き添えじゃねぇか。それにしても、緋也の奴一週間以上声掛けてこなかった癖に今更何なんだ?」



仁は手を組んで不思議そうな顔をした。


「そーだなぁ……」


まぁ、行ってみるか。







< 129 / 236 >

この作品をシェア

pagetop