それを過去と呼ぶには(仮)
一体どうして?



自分の頭の中で自問自答していると、ある考えが浮かんだ。



「顔が似てるから、か。」



前世で、私が唯一恋した男の神に、宮部君の顔が似ていたから。



だから、思わず言いかけてしまったのかもしれない。



まぁ、性格は天と地ほど違うんだけどね。



それに今頃、あの神は幸せになっているはずだ。



もう行くことは出来ないけど、もう一度だけ一目見たかったな。



そんなことを考えていたら、いつの間にか家に着いていた。



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