BLUE GIRL

さすがに都心のデパートでのユウは目立った。


いつの間にか人集りができている。


「ユウさん!買い物ですか!」


「サインください!」


意外にもユウはサインにも写真撮影にも嫌な顔をせずに付き合っていた。


「サインも写真も事務所に怒られるから、内緒にして」


ユウの忠告にファンがこくこくと深く頷く。


その場にいるほぼ全員と握手したユウは雑誌のような極上の笑顔で立ち去る。


最大級のファンサービスに、後を追ってくるファンはいなかった。

完全に部外者と間違われている私とマネージャーは、幸せそうな顔でユウを見送るファンの顔を見ていた。


また別の階のお店に入ると同じようなことが起きたが、ユウは笑ってファンサービスを繰り返す。

なんか新鮮だ。


「羅依さん、ユウには私がついておりますので、あなたは買い物をして来てください」


「はい、そうします!」


側にいても邪魔だろうとマネージャーの気遣いを受け入れた私の横を、猛スピードで女の子が通り抜けた。


足、速いな…。



「ユウ!?」


女の子は小学生くらいだろうか。
人混みをかき分け、勢いよくユウに抱き着いた。

さすがに…まずいでしょ。

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