**零れる涙**
色のない瞳が、天を見た。


君を傷つけたのは誰かーーーー。




「カンナ…………ごめんな、カンナ…ごめん。」


君が俺の声を聞くことは無かった。


俺は静かに、病室を抜け出した。

気づくと、俺の病室の目の前にいた。

震える足は、病室のドアを開けた。


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