好きだよ。でも、さよなら。
7章 ☻ 涙色レター ☻
魁流くんへ
最後にあんなひどい言い方してごめんね。
好きじゃなかった。なんて嘘。
私が魁流くんを嫌いになる日なんて来ない。
今まで、黙ってたことがあるんだ。
私、心臓の病気だったの。
この学校に入学した時には、もう、
あと5ヶ月しか生きられないって。
魁流くんに告白された時、
夢みたいだった。
夢が続けばいいのにって、
あと少しだけずっと一緒にいたいって
我儘なこと思っちゃった。
ごめんね、傷付けて。
魁流くんと付き合えて、
私すごく幸せだった。
ごめんね。
ありがとう。
大好きだよ。
だから、私の分まで幸せになってほしい。
側で見守ってるから。
さようなら、またね。
柊 優華