あなたと私と嘘と愛

本当は私も遊びたい。
最近ずっと真由の喫茶店にも行けてないし。
けど休日は坂井さんからばんばんお誘いが入ってくるから予定がいつもびっしりになる。


しかも私が予定を断ると分かりやすく悲しそうな顔になるから断るに断れなくなってしまい、結局頷いてしまう。


「じゃあさ、今度の休みは予定あけといてよね?前から話してた雑貨屋に行こうよ」

「あうん、分かった。その日はちゃんと真由の為に空けておくから!」


力強く頷いて約束をした。
坂井さんも大事だけど、真由だって大事な友達だ。
このまま遊べなくなるのは私も辛い。

だから次の週は誘われても彼との約束は絶対にしないと心で強く思った私だったんだけど…




「こんにちは」


だけど真由との約束の当日。


「は?え?…こんにち…は」


何故か私と真由の待ち合わせの場所に坂井さんもいた。
今日のことを彼に伝えると「女の子2人でだなんて危険だ」と真剣な顔を向けられ「もし変な男にナンパでもされたらどうするの?」と心配をされ最終的に「僕も着いていくよ」と私の意見も聞かず本当に来てしまったのだ。


「今日は僕が2人のボディーガードになるから安心してね」


これには流石に唖然としたが、坂井さんの真面目な顔を面と向けられて私は返す言葉が分からなくなってしまい。
そんな私の隣で真由がドン引きしていたのがよく分かった。

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