あなたと私と嘘と愛

「あの、ボディーガードって…」


ひきつり気味の真由に坂井さんの爽やかなスマイルビームが降り注ぐ。


「今日は僕が君達を守るよ。車も出すから気軽に何でも言ってほしい」

「そ、それはありがたいんですけど、今日は久しぶりに2人で買い物をしようと…」

「それはダメだ。危険すぎる。君達みたいな可愛い子だけで外に出たら危険だよ。他の男の格好の餌食だから」

「餌食って……」


圧倒された真由が頬をピクピクとさせる。
坂井さんは何を基準にそんなことを言っているのかわからないけれど、そんな彼に対し分かりやすく不機嫌になったのは言うまでもない。


「ちょっとこれはどういうことよ」


真由が耳打ちで怒る。


「ど、どうと言われても、坂井さんったら私の意見を聞いてくれなくて…」


そんな真由に対し申し訳なさが募る。
坂井さんの優しさは有り難いけど、真由の気持ちももっともだ。

どちらかと言えば今日は私も久々に真由と2人で遊びたかったため、坂井さんには遠慮してもらいたかったのだけど、彼はそれを断固として譲らなかった。


「ごめんね、私がもっと強く言えたら良かったんだけど…」

「……たく、これは予想外に面倒なタイプかも…」

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