無理だよね?
無理だよね?
何度も…いやそんな何度もはしてないか。
何度か告白した。
…正確には三回。
一度目は、
一年の夏休み直前。
「よく知らないから…ごめんね」
二度目は、
二年が終わった春休み。
「お互い受験生になるんだよ?」
三度目は、
卒業式である今日。
「遠距離だし…無理だよね?」
優しい話し方だけど、何回振れば諦めてくれるんだ、と内心憤っているのかもな。
同じ中学だったんだ…君は俺の事なんて知らなかっただろうけど。
高校は一、二年と同じクラスになれた。
最初の告白は時期尚早だったのだと反省し、クラスメイトとして親しくなってから二度目に告白した。
でもダメだった。
諦めるのが普通なのだと思うけれど、三年になりクラスが離れてもいつも廊下で君を探してしまう自分が居た。時々目が合っては嬉しくなった。
いいじゃないか片思いだって、高校生活で君を諦めることを諦めて楽しいシングルライフを謳歌した。
男友達とバカやるのも、男女関係なく遊びに行くのも楽しかった。
遠距離になると言った君。
俺が地元を離れ、東京の大学に進学すると君が知っていたことに驚きつつ、知っててくれたことが嬉しい。
「元気でな! お互いいい相手見つけような!」
俺はこれで本当に諦められると思った。
君の居ない生活が始まる…そこでなら君以外の人に目が向くのかもしれない。
「え?」
「片思いだったけど楽しい高校生活だったんだ…ありがとう」
「楽しかったの?」
「ああ」
「私は…寂しい時もあったけど」
「…そうだったんだ? いつも楽しそうに見えたけど」
笑顔ばかりが思い出される。
「向こうに行ったら、いい人見つけるの?」
「そうだな。見つけたいと思ってる…その時は片思いで終わらない様に祈っててよ」
俺は笑った。 強がっていると思われたっていい。これは本心なんだ。
「両思いになったら…その子と付き合うんだよね?」
「両思いになれたらな! …無理だと思ってんだろ?」
「…今、両思いなのはどうするの?」
「ん?」
「あの…私と…」
「えっ!?」
「…初めて告白された時から気になってたの。 いつもタイミング悪すぎる」
「は!?」
「どうして遠距離になるってわかってる今、両想いだって教えるの?」
「いやいやいやちょっと待ってよ!」
「あっちでいい人見つけるくせにどうして告白なんてするの!?」
「待てって!!! 俺と付き合ってくれるの?」
「私は聞いたでしょ? 遠距離だし…無理だよね?って。
それに対して、元気でな!お互いいい相手見つけような!って言うなんて酷いと思う」
「俺のこと…好きってこと?」
「自分が勝手だって解ってるけど…好きだけど付き合いたいとは思ってなかった。
彼氏ができたら楽しいのかもしれないけど、傷ついて泣いてる友達が多かったし…」
俺の事を好きで居てくれた。 でも、付き合う気はないって事か。
「俺が何も言わずに卒業すれば良かった?」
「…そうだね。 どうせ遠距離になる私とは付き合えないんでしょ?」
「俺っ! 付き合ってくれるなら遠距離でも浮気しない自信あるんだけど!」
「え?」
「浮気しない。絶対」
「そんなの解らないでしょ? 凄く可愛い子と出会うよきっと…」
「なんでかわかんないけど、一目見た時からこの人だって思ったから」
「私?」
「うん。中学の時からずっと好きだから…」
「そうだったんだ…」
「別の人に目が向かなかった…だから信じて欲しい」
「…私と付き合って下さい」
「うん」
「…向こうに行く前の日までたくさんデートしてください」
「っ!? こっちこそお願いします」
俺の大きな声に彼女は笑った。
その顔は今まで見た中で一番幸せそうな笑顔だった。
何度か告白した。
…正確には三回。
一度目は、
一年の夏休み直前。
「よく知らないから…ごめんね」
二度目は、
二年が終わった春休み。
「お互い受験生になるんだよ?」
三度目は、
卒業式である今日。
「遠距離だし…無理だよね?」
優しい話し方だけど、何回振れば諦めてくれるんだ、と内心憤っているのかもな。
同じ中学だったんだ…君は俺の事なんて知らなかっただろうけど。
高校は一、二年と同じクラスになれた。
最初の告白は時期尚早だったのだと反省し、クラスメイトとして親しくなってから二度目に告白した。
でもダメだった。
諦めるのが普通なのだと思うけれど、三年になりクラスが離れてもいつも廊下で君を探してしまう自分が居た。時々目が合っては嬉しくなった。
いいじゃないか片思いだって、高校生活で君を諦めることを諦めて楽しいシングルライフを謳歌した。
男友達とバカやるのも、男女関係なく遊びに行くのも楽しかった。
遠距離になると言った君。
俺が地元を離れ、東京の大学に進学すると君が知っていたことに驚きつつ、知っててくれたことが嬉しい。
「元気でな! お互いいい相手見つけような!」
俺はこれで本当に諦められると思った。
君の居ない生活が始まる…そこでなら君以外の人に目が向くのかもしれない。
「え?」
「片思いだったけど楽しい高校生活だったんだ…ありがとう」
「楽しかったの?」
「ああ」
「私は…寂しい時もあったけど」
「…そうだったんだ? いつも楽しそうに見えたけど」
笑顔ばかりが思い出される。
「向こうに行ったら、いい人見つけるの?」
「そうだな。見つけたいと思ってる…その時は片思いで終わらない様に祈っててよ」
俺は笑った。 強がっていると思われたっていい。これは本心なんだ。
「両思いになったら…その子と付き合うんだよね?」
「両思いになれたらな! …無理だと思ってんだろ?」
「…今、両思いなのはどうするの?」
「ん?」
「あの…私と…」
「えっ!?」
「…初めて告白された時から気になってたの。 いつもタイミング悪すぎる」
「は!?」
「どうして遠距離になるってわかってる今、両想いだって教えるの?」
「いやいやいやちょっと待ってよ!」
「あっちでいい人見つけるくせにどうして告白なんてするの!?」
「待てって!!! 俺と付き合ってくれるの?」
「私は聞いたでしょ? 遠距離だし…無理だよね?って。
それに対して、元気でな!お互いいい相手見つけような!って言うなんて酷いと思う」
「俺のこと…好きってこと?」
「自分が勝手だって解ってるけど…好きだけど付き合いたいとは思ってなかった。
彼氏ができたら楽しいのかもしれないけど、傷ついて泣いてる友達が多かったし…」
俺の事を好きで居てくれた。 でも、付き合う気はないって事か。
「俺が何も言わずに卒業すれば良かった?」
「…そうだね。 どうせ遠距離になる私とは付き合えないんでしょ?」
「俺っ! 付き合ってくれるなら遠距離でも浮気しない自信あるんだけど!」
「え?」
「浮気しない。絶対」
「そんなの解らないでしょ? 凄く可愛い子と出会うよきっと…」
「なんでかわかんないけど、一目見た時からこの人だって思ったから」
「私?」
「うん。中学の時からずっと好きだから…」
「そうだったんだ…」
「別の人に目が向かなかった…だから信じて欲しい」
「…私と付き合って下さい」
「うん」
「…向こうに行く前の日までたくさんデートしてください」
「っ!? こっちこそお願いします」
俺の大きな声に彼女は笑った。
その顔は今まで見た中で一番幸せそうな笑顔だった。
