替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする




「本日はお招き、どうもありがとうございます。
私は、フェルナン・カナールと申します。」

「良く来てくれたな、フェルナン…
それに、ルーサーがとても世話になったそうで…感謝している。」

「お世話だなんて滅相もございません。」



国王陛下も王妃様も、とても穏やかそうな人たちで、安心した。
偉ぶったところがなく、話好きで気さくな感じの人達だ。



「陛下…フェルナンに何か褒美を取らせようと思うのですが…」

「ルーサー様、そのようなお気遣いは無用です。
私は、ただほんの少しシェザーの手についてお教えしただけですから。」

「フェルナン…遠慮はするな。
世話になったら、礼をするのは当然のことだ。」

「そ、そんな…お気持ちだけでけっこうです。」

「そなたは随分と遠慮深いのだな。
それはそうと…そなた達、そうして並んでいるとどこか似ておるな。
まるで兄弟のようだな。」



陛下はそう言って、私とルーサーを交互に見た。
確かに、私達はどちらも長い金髪で、背格好も同じくらいだ。
だから、似た雰囲気に見えるのだろう。



「そういえば、フェルナンはいくつなんだ?」

「私は25です。」

「私と一つ違いなのだな。」

「そうなんですか。」



ルーサーは、もう少し年下かと思っていたが、年齢もほぼ同年代だったようだ。


< 192 / 257 >

この作品をシェア

pagetop