みんとキャンディ
キミはボクのお姫さま
あの日の告白以来、



聖梨が好きだと認めて口にした瞬間から、



雄楽の中は、聖梨で埋め尽くされていた。



しかし、



聖梨を好きで居ることに幸せを噛みしめていた雄楽に、




湧き上がっていく感情……。




聖梨を想う幸せと、



聖梨に想われたいという欲……。



自分だけが、聖梨に触れて良い存在でありたい。



そんな感情が日増しに大きくなっていく自分が、



雄楽はもどかしかった。




だから必死に言い聞かせる。



自分は聖梨を想い、



聖梨を守れるだけで幸せなんだ……と。





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