いつか、眠るまで
そうだ。私には秘密があるんだ。
そのことを 常に頭の隅に置いておかなければならない。
これからは 言動に気をつけよう。
これ以上、彼に迷惑かけないように。
「さ、那音。どっか遊びに行こ!」
「デート?」
デッ……!?
まぁ、そりゃそうだよね。
男女が一緒に歩いてたら 普通デートに見えるよね。
「なわけないじゃん。」
そう これはただ遊びに行くだけなんだから。
けれど、いつまでたっても胸の高鳴りは消えなかった。