いつか、眠るまで
「えっと、高一の三学期の途中。」
「結構遡るね〜。」
舞が苦笑しながら言う。
「じゃあ、楠木くんが来るまでのことは私が説明するね。」
それから、私はこれまでに起こったことの説明をされた。
まるで、授業みたいに。
話が終わって、私は唖然とする。
じゃあ、二人はもう私の病気を知ってたんだ。
今日はダブルショックだな…。
「何か質問ある?」
「ない」
「OK
じゃあ、こっちから質問してもいい?」
「私のわかる範囲であれば。」
「記憶喪失って、いつなったの?」