いつか、眠るまで
「……あ、…みあ、…未亜〜」
重い瞼を開けると、太陽がとても眩しかった。
目の前には楠木くんの顔。
「あ、おはよー。起きた?」
おはよー、なんて言っても、もうお昼。
あ、そっか。
私、眠くて屋上に来たんだっけ。
ていうか、この寝心地の悪さ、前にもあったような気がする…。
「あの、何してるの?」
硬いコンクリートの上で寝たはずなのに、頭だけが上がっている。
私の頭の下にあるのは、どう考えても硬いコンクリートじゃない。