いつか、眠るまで







けれど、どうやら遅かった。



未亜は、琉音のことを思い出したのだろう。



そうだ。こいつは元々、琉音を殺した人だったんだ。



だから、


「あなた、誰?」


そう聞くのも、無理はない。



だって、自分が殺した男と全く同じ顔の男が目の前にいるんだ。



「お、れは…

那音。

楠木 那音。」



気づけばそう言っていた



震える声だった。



「琉音くんは…?琉音くんは、どこにいるの?」



これは、琉音を殺す前の記憶が戻ったってことか?



どうすればいい?

琉音が死んでいることを言えば、そこら辺の記憶も戻るかもしれない。

でも、それは無理矢理思い出させることになる。







< 231 / 249 >

この作品をシェア

pagetop