いつか、眠るまで
けれど、どうやら遅かった。
未亜は、琉音のことを思い出したのだろう。
そうだ。こいつは元々、琉音を殺した人だったんだ。
だから、
「あなた、誰?」
そう聞くのも、無理はない。
だって、自分が殺した男と全く同じ顔の男が目の前にいるんだ。
「お、れは…
那音。
楠木 那音。」
気づけばそう言っていた
震える声だった。
「琉音くんは…?琉音くんは、どこにいるの?」
これは、琉音を殺す前の記憶が戻ったってことか?
どうすればいい?
琉音が死んでいることを言えば、そこら辺の記憶も戻るかもしれない。
でも、それは無理矢理思い出させることになる。