いつか、眠るまで








すると、今度は楠木くんから。



【花園っち〜!明日暇か!?】



こっちは心配してないな。



「ふふっ」



思わず笑ってしまった。



【空いてるよ。看護師さんももう退院しても大丈夫って言ってたから。】



それはまるで、私とは正反対。



「なんで?」



「お願い!」



両手合わせて言う楠木くん。



「…いいよ。」



「よっしゃ、じゃあまた連絡するから!」



「その必要はないよ。」



どこから聞いていたのか、舞が仁王立ちして言った。



「どういうこと?」



「うち、ちょっと親に呼び出されたから今日は遊べなくなっちゃった!ごめんね!だからあとは2人でどうぞ〜」



そう言って舞は走っていった。



本当に逃げ足速いな...




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