いつか、眠るまで








「俺が 付き合うよ。」



えっ…?



思わず楠木くんを見ると、目が合った。



「花園っちのことだから、どうせ恋がしたいっていう理由で告ったんでしょ?」



なんで…それを知ってるの……!?
誰にも話したことなかったのに…



「わかるよ。あの時の花園っち 全然恋…はしてたけど、付き合いたいとは思ってなかったでしょ?」


楠木くん…あのときからずっと見てたの?



「楠木くん、私のこと本当に好きだね?」



「もちろん。だから、俺が恋を教えてあげる。」



私は条件を飲み込んだ。



「いいよ。付き合っても。その代わり ちゃんと"恋"教えてね。これ 条件だから。」



こうして 私たちの変な恋物語が始まった。







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