恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
だが、そうしたら
雅先輩が突然
ギュッと抱き締めてきた。
えっ……!?
「泣きたいのなら俺の胸の中で
泣けばいいよ!俺がついてるから…」
そう言いながら
力強く抱き締めてくれた。
「…雅…先輩…」
どんどんと涙が出て来る。
ダメ…泣いたりしたら
でも…たくさん涙が溢れだして
止まらなかった。
泣き止むまで思いっきり
雅先輩の胸の中で泣いた。
どれだけ泣いたのだろう…?
少し落ち着いてきた。
「大丈夫?はい」
雅先輩は、飲み物を差し出してくれた。