恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
第2章。

チュンチュンとスズメが鳴く朝。

私、倉田七海は、
いつもバタバタと騒がしかった。

「嘘…もうこの時間!?
完全に寝坊しちゃった~!!」

着替えると慌てて階段をおりていく。

やばい。絶対に怒られちゃう。

「七海ちゃんおはよう。ご飯は?」

「おはよ~う志穂さん。
ごめ~ん。間に合わないからいらない!」

「七海ーおはよう!
そういえば、今日なんだが」

「あーもう。帰ったら聞くからお兄ちゃん。
行ってきます!」

お兄ちゃんの話を聞かずに
慌てて家を出て行った。

「まったく…朝から騒がしい奴だな。
人の話も聞かないで…」

お兄ちゃんは、呆れたように
ため息を吐いた。

< 216 / 392 >

この作品をシェア

pagetop