恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~

「だって、蓮先輩と雅先輩は、
そっくりな一卵性の双子だったんでしょう?
蓮先輩が、生きてずっと
雅先輩を忘れなかったら…ずっと心の中で
生きていますよ!」

「ただ、蓮先輩の体の一部になっただけ」

私は、ニコッと笑顔でそう言った。

そうしたらフッと
優しい表情をする蓮先輩。

「フッ…そうだな」

何か、前より顔が優しくなったような
気がするのは…気のせいだろうか?

胸がドキッと高鳴っていた。

「さて…帰るか」

「帰るって…何処にですか?」

「バ~カ。学園にだよ!
皆心配しているし仕事は、山のようにあるんだ」

「あ~はーい。」

嬉しそうに私は、笑ったのだった。

雅先輩へ

また、にぎやかな学園生活が始まりそうです。
天国で見守ってて下さいね。

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