恋する乙女~パーフェクト王子VSヤンキー王子~
蓮先輩とは、同じ顔なのに
全然扱いが違って優しい。
あの副会長の森安先輩って人は、
こっちを睨んでいるが……。
警戒されるのは、仕方がないことだけど
急な申し込みの上に推薦した相手が相手だしね。
何だか上手くやれるか不安だ。
「後は…」
雅先輩がメンバーを自己紹介しようとした。
「はーい。私は、2年生徒会書記の
丸山美久(まるやま みく)だよ。
よろしくね!七海ちゃん」
無邪気に笑う女の先輩と
「俺も丸山と同じタメで書記の
二宮隆志(にのみや たかし)
月(ルナ)に選ばれるなんて凄いね。
で…この人が」
「私は、会計の大橋一実(おおはし かずみ)
何かあったら遠慮なく聞いてね」
「はい…よろしくお願いします。」
私は、頭を下げた。
良かった……他の生徒会の先輩達は、思ったより
明るくて親切そうな人達ばかりみたいだ。