イジワル専務の極上な愛し方
新しくプロジェクトも始動するし、楽しみで仕方ない。久遠寺グループの仕事がきっかけとなり、海外の有名ブランドとも業務が組めることになった。
祐一さんとは、もうコンタクトを取っていない。しかも、最近はめっきりメディアから話題が消えている。久遠寺グループが目立つからか、それともなにかあるのかは分からないけれど……。
先月、話の流れから、一度だけ翔太さんとの会話で祐一さんが出てきたことがある。そのとき私が、祐一さんの近況はどうなんだろうと口にしたとき、翔太さんは「さあ、事業がうまくいってないのかな?」と、不敵な笑みを見せていた。
それが、あまりに含みがある言い方で気にはなったのだけど……。いつか祐一さんが、私を無理やり路地裏に連れていったとき、翔太さんが放った言葉を思い出し、怖くてそれ以上は聞けなかった。
『業界から追い出すことは、簡単だ』と。あのときはハッタリだと思っていたけれど、あながち嘘じゃなかったのかな……。
専務室を出ようと身を翻したとき、翔太さんに腕を掴まれた。
「ちょっと、待って彩奈」
「はい……」
なんだろう、なにか言い忘れかな? 彼に向き直ると、翔太さんは小さく笑みを浮かべて私を引き寄せた。
「しょ、翔太さん?」
ドキドキする……。業務中なのに……。
「結婚してからのほうが、なんだか忙しいだろ? 今朝も俺が先に出たし、昨夜もすれ違ってたし」
「そうですね……。たしかに、あまり翔太さんと話もできていませんもんね」
「だから、少し充電」
「え?」
と言った瞬間、彼の唇が重なった。深くて熱いキスに、私の唇はあっという間に濡れていく。
きつく私を抱きしめた翔太さんは、さらに濃厚なキスを続けた。
「ん……。しょ、翔太さん」
肩で息をする私を、ようやく離してくれた翔太さんは、優しく唇をなぞってくれる。
そして、静かに言った。
「愛してるよ、彩奈。今夜こそ、ゆっくり二人の時間を作ろうな」
祐一さんとは、もうコンタクトを取っていない。しかも、最近はめっきりメディアから話題が消えている。久遠寺グループが目立つからか、それともなにかあるのかは分からないけれど……。
先月、話の流れから、一度だけ翔太さんとの会話で祐一さんが出てきたことがある。そのとき私が、祐一さんの近況はどうなんだろうと口にしたとき、翔太さんは「さあ、事業がうまくいってないのかな?」と、不敵な笑みを見せていた。
それが、あまりに含みがある言い方で気にはなったのだけど……。いつか祐一さんが、私を無理やり路地裏に連れていったとき、翔太さんが放った言葉を思い出し、怖くてそれ以上は聞けなかった。
『業界から追い出すことは、簡単だ』と。あのときはハッタリだと思っていたけれど、あながち嘘じゃなかったのかな……。
専務室を出ようと身を翻したとき、翔太さんに腕を掴まれた。
「ちょっと、待って彩奈」
「はい……」
なんだろう、なにか言い忘れかな? 彼に向き直ると、翔太さんは小さく笑みを浮かべて私を引き寄せた。
「しょ、翔太さん?」
ドキドキする……。業務中なのに……。
「結婚してからのほうが、なんだか忙しいだろ? 今朝も俺が先に出たし、昨夜もすれ違ってたし」
「そうですね……。たしかに、あまり翔太さんと話もできていませんもんね」
「だから、少し充電」
「え?」
と言った瞬間、彼の唇が重なった。深くて熱いキスに、私の唇はあっという間に濡れていく。
きつく私を抱きしめた翔太さんは、さらに濃厚なキスを続けた。
「ん……。しょ、翔太さん」
肩で息をする私を、ようやく離してくれた翔太さんは、優しく唇をなぞってくれる。
そして、静かに言った。
「愛してるよ、彩奈。今夜こそ、ゆっくり二人の時間を作ろうな」