生真面目先生のちょっと大人の恋の話
5
私達が学校を出ようとしたのは、7時を過ぎていた。

校門の前で、偶然養護教諭二人と出くわした。

「一ノ瀬先生、今帰りですか?」

横田先生が私に気が付いて、声を掛けてきた。

福田先生が吉永先生に視線を送って頭を下げる。

「横田と食事に行こうと思っているんですが、お二人もどうですか?」

その福田先生の言葉に、私達は顔を見合わせる。

「どうします?吉永先生。」

私はそっと吉永先生を伺う。

「…良いですよ。」

吉永先生はニッコリと笑って、福田先生を見る。

「新しく入られた吉永先生ですよね?私は養護教諭の横田と言います。福田先生や一ノ瀬先生と仲良くさせてもらっています。よろしくお願いします。」

横田先生が頭を下げた。

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