生真面目先生のちょっと大人の恋の話
それに対し、吉永先生は…。

私に見せた事のない優しい表情で、横田先生と話を始める。

ん?私とは扱いが違うような気がする…。

「吉永です。今年から教師になったので、またいろいろとご指導をお願いします。」

とても丁寧なその言い方。

何だか気になる。

「今日は金曜日だからゆっくり出来るな。飲める所に行こうか。」

福田先生が私に同意を求める。

「仲間内のささやかな吉永先生の歓迎会という事で。」

その言葉に横田先生が喜ぶ。

「吉永先生は飲めそうですよね。」

横田先生が即座に聞いたが、吉永先生は笑ってごまかした。

「こんな風に3人で食事に行く事は多いのですか?」

新参者の吉永先生は聞きたい事がいっぱいありそうだ。

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