【朗報】コミュ障美女が溺愛された
--ガシャン





「あ...。」

手首に、ヒヤッとするものを、感じた。

「な、に...これ......?」


目を見開く。
目の前にいるのは、優しい幼馴染のはずに、恐怖で体が震える。

「何って、手錠だよ。」

震えている私とは裏腹に、綺麗な笑顔を浮かべている”ソレ”は、私の頬にそっと、触れる。

「こうでもしないと、波音は逃げるからね。」

「な...何.....する気....?」

「波音は、当麻枻にはもったいない。だから、俺がもらう。」

言い放ち、頬に触れていた手を、顎に持ってくる。

「や、やだ...。」

智季の顔が、近付いてきた。

「大丈夫。当麻枻よりも、波音のこと愛すから。」




息がかかるくらいの距離に、来たときのこと。

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