君がすき
***存在***

会話

悩んでる私に優しく声をかけてくれたのは

一輝だった。


違うクラスの一輝。

共通点は同じ部活に
入ってるただそれだけ。


爽やかで優しそうな顔
輝いてるような笑顔
運動神経抜群の男の子


それが一輝の
第一印象だった。


「おーいどした?」

私はびっくりした。

「な…なに?」

初めて話す一輝に
ついつい冷たくなる。

「ドッジやってる時に
なんて顔してんだよ?」

私どんな顔してたんだろ…

「嫌いだもん。ドッジなんか。」

一輝は悲しい顔をした。

「何か悩んでる時は休んだほうがいいぞ。元気になってから来いよ。」

え…私はびっくりした。

怒られるかてっきり
呆れられちゃうと思ってた。

なのに休めって
言ってくれた。

「わかったそうする。」

ただ嬉しかった。
私の気持ちがわかってくれていたからだ。


初めての会話なのに
ずっと前から友達だったみたいな感覚。


「早く元気にならなきゃ」

あたしは悩んでなんかられない!

そう思ったんだ。
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