諦めたけど好きです
片思いは作戦実行


名付けて、『意外な一面見せてポイントup☆作戦!』
だぁぁ!

もうすぐ文化祭。これで色々作業して……例えば

「なに描いてるんだ?」

「今ね~劇で使う絵を描いてるんだ!」

「へぇ~結構上手だな」

「キレイにかけてるでしょ!」

「………まぁ1番キレイなのはお前だけどな」


~妄想中~


なんて…………えへへ



「………い。」

「………お……………い。」


ふふっ。そのまま壁ドンとかされたり…



「おーい!!浅井!!!」


「は!はい!なんでしょうか!」


見てみると先生が目の前に立っていた。


「こっちが何回も呼んでるのに気づかなかったか?」


「ぁ…………すいません…」

「まぁいいけど…」

麻倉 彰先生。歳は22で、結構若い。体はヒョロッとしてて背が高い。顔立ちはキリッとしてる。
生徒からもかなりの人気だ。
みんなだいたい彰先生としたの名前で呼んでる。
「近所のお兄ちゃん」みたいだと……
私達のクラスの担任だが、私はあまり話したことはない。

(ちなみに、私と光樹が2組の同じクラスで海里と秀が1組で同じクラスです。)

「…浅井は……もうめんどくさいから那奈でいいか?」

先生は頭をガリガリかく。


「別にいいですけど」

人の名字をめんどくさいって言うな!


「今日、放課後暇か?」

「はい。なにもありません。」

「そっか。なら文化祭の道具とか買ってきてくれない?」

「?なんで私が?それって先生や実行委員の役目じゃ……」

「先生は今日会議で行けません。そして実行委員の方は忙しいみたいです」

なんだその、あやふやな理由は。

「ほら、このクラスは準備大変だろ」

私達のクラスはお化け屋敷になった。

(肝試しとかお化け屋敷とか好きだな……)

一応私の役は出口付近でで案内役だったな……


「はぁ。わかりました。いってきます。」

「おう。悪いな。いってらっしゃい」


先生に言われると断れない。


ただしどんな買い物だ?

後で実行委員に聞いてみよう…………



~放課後~

さてと…頼まれた買い物にでも行くか…

「あれ?どこに行くの那奈。」

『ギクッ』

後ろを見ると、海里がニコニコしながら歩いてくる。

「どこか行くの?そっち那奈の家じゃないよね?」

「…ちょっと文化祭の買い物に…」

「へぇ~でも女の子一人で危ないよ?俺がついてってあげる!」

まじか……


海里はこの前光樹に告白して、それから少しキャラが変わった。

「はい。レッツゴー!!!」

無理やりてをひかれる。

こちらの意見はなしか……


「あああ!?なんで手ぇ繋いでんだ!お前ら!」

「あ、那奈と海里じゃん。」

見ると、光樹がこちらを指差し慌ててる。秀は………いたんだ…

「あーー!光樹くんじゃん!」

パァッ!と顔を輝かせる海里。

「もしかして嫉妬しちゃった?お・れ・に!」

海里がカッコよくウィンクしたが鳥肌がたつ。

「知るかぁぁ!お前に嫉妬なんかするかぁぁ!」

「ねぇ二人で手、繋ぎながらどこ行くの?」

「!いや、手は繋いでないし!引っ張られ抱け!」

「どこ行くの?」

秀が迫ってくる。

顔が近い……

「ぶ、文化祭の買い物!先生に頼まれたの!」

「…………ふーんなんで海里も一緒?」

なんで今日は秀ムスッとしてるんだ!?なんか、かなり攻撃されてる気が…

「俺たちも行く!!」

光樹が叫ぶ!

「へ?」

「あんな危ないやつと那奈が二人で買い物とか絶対にいかせてたまるか!」

光樹は海里を指差す

「もーとかいって、本当は俺と二人っきりになりたいんじゃないの?」


……………海里…お前なんかオネェみたいになってきたぞ?


「……俺も行く」






結局四人で来てしまった。


「ねぇなに買うの?」

海里が聞いてくる。

「おい!海里!顔が那奈に近いぞ!」

……あぁうるさい…

まともなのは、秀だけだけど今日はなんか機嫌悪いのかな?あんまり喋らない…


「ええっとね、血のりと私の衣装とあと……」

「那奈はなんの役やるんだ?」

光樹が聞いてくる。

こいつ…私と同じクラスなのに覚えてないのか…

「案内役だよ。たしか…ドラキュラの格好だよ」

なんでお化け屋敷なのにドラキュラなんだろう

「へぇ~じゃさっそく探しにいこう!」



それからは大変だった。


光樹は美味しそうなもの見たら犬みたいによってくし、

海里はそんな光樹を可愛い!っていって写真とってるし、秀はその光景見て大笑いしてるし…。

私がドラキュラの衣装試着してたら、光樹が間違ってカーテン開けてくるし…



「すっごい疲れた…」

「なんで~!楽しかったしょ!」

誰のせいだと思ってるの海里?

「……俺ちょっとトイレいってくるわ。」

「あ、俺も!」

秀に続いて光樹も。

「俺もいこうかな…那奈一人で大丈夫?」

「会計ぐらい一人で大丈夫だよ。」

買う物は見つかったので会計に向かう途中だった。

「じゃいってくるね」

「うん……」

早く会計のところいこ……

やっと静かになったなと思いながら歩いてると、肩を叩かれた。

「え?」

振り替えると見知らぬ男の人が二人。

「ねぇ君暇?良かったら俺たちとカラオケいかない?」

なんだこの完璧なナンパセリフは…

漫画でしか見たことない…

「君一人?早くいこうよ楽しいよ?」

「いえ、友達も来てるので結構です。」

「えぇ~ちょっとぐらいいいじゃんね?はい。決定!」

男達は私の手首をつかみ引っ張っていく。



これは………よく漫画で見る、ナンパされてそれを好きな人が「俺の彼女にさわらないで」とかいって助けてくれる展開では!?

でも近くに秀達はいない。

「ちょっと話してください!」

「はいはい。行くよ~!」

いたいぐらいの力で引っ張ってく。

なんぼ女扱いされない私で男みたいな私でも本当の男には力ではかなわない。

「お願い…話してください!」

早く誰か来てっ…………………




「はい。ストップ」


誰かが私の手首をつかむ。

「すいません。俺の生徒に汚い手で触れないでもらいますか?」


「!!!彰先生!」

なんでここにいるの!?

「あ?てめぇ誰だ!」

男の人達が少し怒ってる。


彰先生はと言うと、携帯をいじってる。


「おい!人のはなし聞きやがれ!」

男の人が彰先生に掴みかかる。

「…………はい。警察の人ですか?はい。すいません助けてください。変なチンピラに…はい。そうなんですよ…」

どうやら警察に電話してるようだ

男の人達も察したらしく、顔を青くしてごめんなさい!と言うと走って逃げた。

「ふぅ~大丈夫だったか那奈?」


「あ、はい。あの警察は…」


「あぁあれは電話してるふりだよ。うまかったでしょ」

ニコッと笑う。


そうか、そうだったのか…演技うまいな先生は…

「あの…なんで彰先生がここにいるんですか?」

「会議が終わってね。そしたら、那奈に買い物のお金渡すの忘れちゃって追いかけてきたら…てな感じ」

あぁそう言うことか………


そしてホッとすると……


『ポロッ』

「へ?」

彰先生が変な顔して見てる。

「あ……」

気づいたら私は涙を流していた。


「えぇ!なんで泣いてんの!?どっか痛いの!?」

「いや、違うんですけど……その…怖かったから…」

すごい力で引っ張られて、勝てない敵に怖さを感じない女はいるだろうか。

「すいません…彰先生見たら安心しちゃって…」

次から次へとあふれでてくる。


「…………………………………」



『ペロッ』


「ッッ!!どうしたんですか彰先生!?」

彰先生は私の頬につたった涙を舐めてきた。


「………おい。あんまり可愛いこといな…」

店の壁に追い詰められる。







「とりたくなる」








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